話題のプロテイングラノーラ、実は太ります。理由を解説

健康志向が高まる中、プロテイングラノーラが注目を集めています。

 

筆者はダイエット指導をしている管理栄養士ですが、

よく「プロテイングラノーラは体に良いと思って食べています。」「ボディメイクにがプロテイングラノーラがいいですよね?」と聞かれます。

たんぱく質が豊富でダイエットや筋肉維持に役立つとされるこの食品ですが、

実は食べ方を誤ると太る可能性があることをご存じですか?

本記事では、プロテイングラノーラがもたらす意外なリスクについて、詳しく解説していきます。

 

1. プロテイングラノーラとは?

プロテイングラノーラは、従来のグラノーラにたんぱく質を追加した食品です。

一般的にナッツや種子、オート麦などが含まれており、これにプロテインパウダーが加えられることでたんぱく質含有量が増加します。

運動後の栄養補給や、忙しい朝の手軽なエネルギー源として人気があります。

 

一般的な「プロテイングラノーラ」の原材料をみて

筆者の気になった原材料は 大豆たんぱく、ホエイプロテインチョコクランチ、ぶどう糖果糖液糖 です。

これらの原材料を解説していくとともに、プロテイングラノーラに潜む太る原因をさぐっていきます。

 

2. 原材料を解説

 

1,大豆たんぱく

まず、プロテイングラノーラの原材料において一番含有量の多い大豆たんぱくとやらを解説していきます。

大豆たんぱくって何かご存知でしょうか?

「大豆」で「たんぱく質」??なんだか体に良さそうなイメージ、、?

と思う方も多いと思います。

 

大豆たんぱくとは

大豆油を取るために絞った脱脂大豆のたんぱく質部分を分離させて濃縮し、乾燥させたものです。

 

そして大豆油を取るほどの大量の大豆を使用する工場では

ほとんどが「遺伝子組換えの大豆」が使われています。(推定:日本国内の大豆使用量の75%)

なぜなら、ほとんどの大豆を海外からの輸入に頼っているからです。

(ちなみに日本産のもので食用で遺伝子組換えのものはありません。)

 

遺伝子組み換えの食物は体に大きなダメージがあります。

まさに体に異物が入ってくるようなイメージです。

そうすると、免疫機能や代謝機能が混乱し、大きなストレスとなり

そのストレスを解消するために、砂糖や油を欲して、爆食いやアルコールにはしり

かえって太りやすくなってしまうということです。

 

健康やダイエットのためにプロテイングラノーラを食べていたとしても

「大豆たんぱく」がその含有量のほとんどを占めていたら

不健康や太るために、プロテイングラノーラを食べているのと変わりありません。

 

2,ホエイプロテインチョコクランチ

 

この成分のなかには(小麦粉、砂糖、ショートニング、ホエイプロテイン、ココアパウダー、食塩、チョコレート)

が含まれており

その中でも「ホエイプロテイン」と「ショートニング」の2つが気になる成分でしたので

この2つについて解説していきます。

 

・ホエイプロテイン

ホエイプロテインは、牛乳をカゼインと乳清に分離したのち浸透膜などでろ過処理をすることで作られたものです。

「一物全体」という考え方とはかなり異なり

かなりタンパク質過多の粉末ということになります。

 

液体から粉末を作るわけですから、相当の量のホエイが使用されていると思います。(具体的な量は調べてもわかりませんでした。)

また、ホエイはチーズを作る際に大量に余ってくるため

おそらく廃棄になる予定のものをどうにか商品化できないか、ということで作られた商品ではないか、と筆者は考えます。

 

筆者の知り合いの医師によると

患者さんのなかにもプロテインやアミノ酸など、人工的につくられたものを摂取するようになってから

腎機能を示す「尿アルブミン」の数値がいきなり悪くなった人がいる、という話を聞いたことがあります。

 

腎臓の機能が落ちてしまうと、代謝がうまく働かなくなるため

もちろん太りやすくなります。

 

・ショートニング

植物油からショートニングを製造する工程でトランス脂肪酸が生じます。

このトランス脂肪酸が様々な健康リスクを引き起こすといわれている成分です。

 

 トランス脂肪酸を過剰摂取すると、血液中の悪玉コレステロールが増え、心筋梗塞などの冠動脈疾患のリスクが高まることが指摘されています。 

そのため、海外では使用が規制されているところも少なくありません。

 

<ショートニングが禁止されている国>

・デンマーク:2003年にトランス脂肪酸を含む油脂の使用を禁止

・スイス、オーストリア:百グラム当たり二グラム以上のトランス脂肪酸を含んだ油脂の国内流通を禁止

・アメリカ:2006年からトランス脂肪酸の含有量について容器への表記の義務

・タイ:2019年1月にトランス脂肪酸を使った食品の輸入・販売などを禁止する法律の発行

 

3,ぶどう糖果糖液糖

名前からしてとっても甘そうな雰囲気がぷんぷんしていますね(笑)

 

果糖ぶどう糖液糖は、糖を凝縮して作られているため、

習慣的に飲むと糖質の摂り過ぎや糖の吸収速度が速くなり、血糖値を上げる原因になります。

また、果糖が多いので中性脂肪や老化を促進する物質が生じやすく、太りやすいという特徴もあります。

 

血糖値の錯乱がおきやすく、糖尿病患者の方またはそのけらいがある方は

絶対に摂取しない方が良い添加物のひとつです。

 

3. 健康的に楽しむためのポイント

  • 自分で作る:自家製のプロテイングラノーラを作ることで、糖分や脂質をコントロールできます。国産のきな粉など、遺伝子組換えでない大豆製品を使用するのもオススメです。できるだけ自然なタンパク質を効率的に摂取しましょう。
  • トッピングに注意:ヨーグルトや牛乳と一緒に食べる場合、甘味の少ない無糖タイプを選びましょう。
  • バランスのとれた食事:プロテイングラノーラだけに頼らず、果物や野菜、他のたんぱく質源を組み合わせることが大切です。

 

まとめ

「プロテイングラノーラ」と、まるで健康食品かのような雰囲気をだしていても

原材料を見れば、健康食品とはまったく影も形もないようなものが含まれているということが分かりました。

 

ダイエットやボディメイクを目的として摂取していても、逆に太ってしまった、、という可能性が大いにあります。

 

プロテインを摂取したいなら、自分でプロテイングラノーラをつくることもオススメです。

 

そして、普段の食事からお肉やお魚をしっかりと摂取して、ご飯(糖質を摂取しないとタンパク質は効率よく摂取されません)を

しっかりと食べることが一番大切です。

ライター

管理栄養士 Ayako

グラノーラ専門レシピ研究家/管理栄養士 無添加・オーガニックにこだわったグラノーラの開発と普及を目指す、グラノーラ専門のレシピ研究家。管理栄養士としての知識と経験を活かし、健康志向の高いオリジナルのグラノーラを開発。現在は、オーガニックグラノーラを使用した多彩なレシピの開発に情熱を注いでおり、健康的でおいしい食生活を提案。グラノーラを通じた新しいライフスタイルの推進に貢献。
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