世界のベジタリアンのミュージシャンたち~音楽とライフスタイルで影響を与える理由~

世界には、ベジタリアン(菜食)やヴィーガン(動物性食品をとらない食生活)を公言してきたミュージシャンが数多くいます。代表的なのは、ポール・マッカートニー、モリッシー、トム・ヨーク、ビリー・アイリッシュなどです。彼らは主に動物への思いや環境への関心から菜食を選び、その考えを音楽や発言を通じて広く伝えてきました。
この記事では、それぞれのアーティストがいつ、どんな理由で菜食を選んだのかを、公開されている情報をもとに紹介します。
菜食を公言している主なミュージシャンは?
| アーティスト | 食生活 | 主なきっかけ・活動 |
|---|---|---|
| ポール・マッカートニー | 1975年からベジタリアン | 2009年に家族と「Meat Free Monday」を開始 |
| モリッシー | 11歳からベジタリアン、2015年にヴィーガンを表明 | ザ・スミスのアルバム『Meat Is Murder』(1985年) |
| トム・ヨーク | ベジタリアン | 動物福祉団体の映像への出演、環境団体の活動 |
| ビリー・アイリッシュ | ベジタリアンの家庭で育ち、ヴィーガンに | SNSでの動物の権利・気候変動の発信 |
| マイリー・サイラス | 2014年にヴィーガンに。2020年に魚を取り入れたと発言 | 動物への思いを公言 |
ポール・マッカートニー(The Beatles)

(UNIVERSAL MUSIC JAPAN より引用)
ポール・マッカートニーは、音楽界でもっとも知られたベジタリアンのひとりです。1975年から菜食を続けており、妻のリンダ・マッカートニーとともに、結婚生活の大半をベジタリアンとして過ごしました。
きっかけは、子羊の料理を食べているときに、窓の外の野原で遊ぶ子羊を見たことだと伝えられています。
2009年には、娘のメアリー、ステラとともに「Meat Free Monday(週に一度、肉をとらない日をつくろう)」という活動を始めました。完全な菜食でなくても、週に一日から始められる提案として、多くの人の関心を集めています。
モリッシー(The Smiths)

(NME JAPAN より引用)
ザ・スミスのボーカリストとして知られるモリッシーは、11歳のころからベジタリアンで、2015年にはヴィーガンであることを表明しました。
1985年2月に発表されたザ・スミスのアルバム『Meat Is Murder』は、タイトルそのものが彼の考えを表した作品です。以降もライブやインタビューで菜食を呼びかけ、動物愛護団体PETAから表彰を受けるなど、音楽の枠を超えて活動しています。
トム・ヨーク(Radiohead)

(Rolling stone より引用)
レディオヘッドのフロントマン、トム・ヨークもベジタリアンとして知られています。2005年には動物福祉団体の映像に出演し、私たちが何を食べているのかを「せめて自覚してほしい」と語りました。
環境問題への関心も強く、2003年からは環境団体フレンズ・オブ・ジ・アースの気候変動キャンペーンの顔として活動しました。
ビリー・アイリッシュ
若い世代を代表するアーティストのビリー・アイリッシュは、ベジタリアンの家庭で育ち、その後ヴィーガンになりました。
SNSなどで動物の権利やヴィーガンについて発信しているほか、ロンドンでは気候変動をテーマにしたイベント「Overheated」を主催するなど、環境問題についても積極的に声を上げています。
マイリー・サイラス
ポップアイコンのマイリー・サイラスは、2014年にヴィーガンになったことを公言しました。その後、2020年のポッドキャスト番組で、食生活に魚を取り入れたことを明かしています。
食のスタイルは、ずっと同じでなければいけないものではありません。自分の体や暮らしに合わせて見直していく姿も、ひとつのあり方だといえそうです。
なぜミュージシャンの菜食は多くの人に影響を与えるの?

ミュージシャンの言葉は、作品やライブ、SNSを通じて世界中のファンに届きます。彼らが菜食を選んだ理由を語ることで、次のようなきっかけが生まれています。
- 動物への思いを考えるきっかけ:モリッシーやトム・ヨークのように、食べ物がどこから来るのかを問いかける
- 環境を考えるきっかけ:ビリー・アイリッシュやトム・ヨークのように、気候変動と暮らしを結びつけて発信する
- 小さく始めるきっかけ:「Meat Free Monday」のように、週に一日から取り入れられる提案をする
大切なのは、誰かと同じ食生活をまねることではなく、「なぜ自分はこれを食べるのか」を考えてみることなのかもしれません。なお、食生活を大きく変えるときは、栄養のバランスにも気を配り、気になることがあれば医師や管理栄養士に相談しましょう。
まとめ
- ポール・マッカートニーは1975年から菜食を続け、2009年に「Meat Free Monday」を始めました。
- モリッシーは『Meat Is Murder』(1985年)で、その考えを作品として表現しました。
- トム・ヨークやビリー・アイリッシュは、動物への思いとあわせて環境問題についても発信しています。
- マイリー・サイラスのように、食のスタイルを見直していくアーティストもいます。
彼らにとって菜食は、音楽と同じように自分の考えを伝える手段のひとつです。好きなアーティストの背景にある思いに触れながら音楽を聴くと、また違った感動に出会えるかもしれませんね。
参考
- Meat Free Monday「About」 https://meatfreemondays.com/about/
- Wikipedia「Paul McCartney」 https://en.wikipedia.org/wiki/Paul_McCartney
- Wikipedia「Meat Is Murder」 https://en.wikipedia.org/wiki/Meat_Is_Murder
- Wikipedia「Morrissey」 https://en.wikipedia.org/wiki/Morrissey
- Wikipedia「Thom Yorke」 https://en.wikipedia.org/wiki/Thom_Yorke
- Wikipedia「Billie Eilish」 https://en.wikipedia.org/wiki/Billie_Eilish
- Wikipedia「Miley Cyrus」 https://en.wikipedia.org/wiki/Miley_Cyrus





