スウィーツがやめられないのはなぜ?人間の本能、原理原則に基づいて解説

デザートを囲んで会話を楽しむ人たち

スウィーツは多くの人にとって、癒しやご褒美の象徴。

しかし、「やめたい」と思いながらも手が止まらないという経験はありませんか?

本記事では、甘いものがやめられないと感じる理由を、いくつかの視点から整理します。

ポイント:甘いものが欲しくなるのは、意思が弱いからとは限りません。脳の仕組み、気分、習慣、食文化などが重なって起こる、ごく自然なことです。

1. 甘い味と脳の「報酬系」

スウィーツと砂糖の関係

脳には、心地よさや満足感に関わる「報酬系」と呼ばれる神経回路があります。おいしいものを食べると、この仕組みが働き、「また食べたい」と感じやすくなると考えられています。

「砂糖には依存性がある」という話を耳にすることがありますが、人で砂糖がアルコールや薬物と同じような依存を起こすかどうかについては、研究者の間でも議論が続いており、結論は出ていません。

特に、砂糖と脂肪を組み合わせた食べものは、香りや食感も含めて満足感が大きく、つい手が伸びやすいといわれています。

2. 気分や感情との関係

感情とスウィーツの関係

ストレスや疲れ、退屈などを感じたときに、食べることで気分を切り替えようとすることがあります。こうした食べ方は「エモーショナルイーティング(感情的な食べ方)」と呼ばれます。

仕事や家事で疲れた日に、甘いものが欲しくなるのは多くの人に覚えのあることではないでしょうか。

ただし、甘いものを食べても、ストレスの原因そのものが解決するわけではありません。食べる以外の気分転換の方法も持っておくと安心です。

覚えておきたいこと:「甘いものが欲しい」と感じたら、まず「お腹が空いているのか、気分を変えたいのか」を自分に聞いてみましょう。

3. 習慣の影響

習慣とスウィーツ

たとえば、毎日食後にデザートを食べる習慣があると、食後に甘いものがないと物足りなく感じるようになります。

子どもの頃から家庭で続いてきた習慣は、大人になってからも無意識のうちに続いていることが多いものです。

「夕食のあとはテレビを見ながらお菓子」「午後3時にはコーヒーとチョコレート」など、時間や場面と結びついた習慣は、きっかけになる行動を少し変えるだけでも見直しやすくなります。

4. 食文化の影響

誕生日ケーキやクリスマスのお菓子、職場の差し入れなど、私たちの生活の中には甘いものを口にする機会がたくさんあります。

疲れを労うために差し入れをする、イベントを盛り上げるためにお菓子を用意するなど、甘いものはコミュニケーションの道具にもなっています。こうした環境では、意識しないうちに食べる量が増えやすくなります。

5. 砂糖の摂りすぎと健康

砂糖の摂りすぎと体調

WHO(世界保健機関)は2015年のガイドラインで、遊離糖類(食品や飲み物に加えられた砂糖や、はちみつ・果汁などに含まれる糖)の摂取量を、1日の総エネルギー摂取量の10%未満にすることを勧めています。さらに5%未満に減らすと、より望ましいとしています。

WHOは、遊離糖類を10%未満に抑えることで、過体重・肥満やむし歯のリスクを減らせるとしています。

大切な視点:スウィーツを完全に悪者にするのではなく、「なぜ食べたくなるのか」を知り、量や食べ方を整えることが大切です。

6. スウィーツと上手に付き合う方法

  • 食事を抜かない:空腹の時間が長いと、間食が増えやすくなります。主食・主菜・副菜をそろえた食事を基本にしましょう。
  • 量と時間を決める:食べるときはお皿に出して、袋から直接食べないようにすると量を把握しやすくなります。
  • 食べる以外の気分転換を持つ:散歩やストレッチ、入浴など、自分に合ったリフレッシュ方法を見つけておきましょう。
  • きっかけを変える:お菓子を目につく場所に置かない、買い置きを減らすなど、環境を少し変えるのもひとつの方法です。

まずは、普段スウィーツを食べているきっかけが何なのかを探るところから始めてみてください。

結論

甘いものがやめられないと感じる理由には、脳の報酬系、気分や感情、習慣、食文化などが関わっています。

無理にゼロにするのではなく、量やタイミングを決めて、楽しみながら付き合っていきましょう。

参考

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