食物アレルギーがある人でも楽しめるのグラノーラの選び方【管理栄養士監修】

食物アレルギーがある人がグラノーラを選ぶときは、パッケージの原材料表示とアレルギー表示を、購入のたびに確かめることが基本です。グラノーラは穀物・ナッツ・ドライフルーツなど多くの素材を組み合わせた食品なので、自分の原因食物が入っていないかを一つずつ確認しましょう。何をどこまで避けるかは自己判断せず、主治医の指示に従ってください。
この記事では、小麦・ナッツ・果物にアレルギーがある場合に、グラノーラのどこを見ればよいかをまとめました。
グラノーラを選ぶ前に知っておきたいことは?

除去は「必要最小限」が基本
食物アレルギー研究会の「食物アレルギーの栄養食事指導の手引き2022」では、正しい診断に基づいて、症状が出る食物だけを除去する「必要最小限の除去」が基本とされています。「念のため」と除去する食品を増やしすぎないことも大切です。どこまで食べられるかは人によって違うため、医師に相談しながら決めましょう。
アレルギー表示の決まり
包装された加工食品には、食品表示基準でアレルギー表示のルールが決められています。2026年4月1日の改正で、表示が義務の「特定原材料」にカシューナッツが加わりました(2028年3月31日までは経過措置があります)。
| 区分 | 主な品目 |
|---|---|
| 表示義務(特定原材料・9品目) | えび、カシューナッツ、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ) |
| 表示推奨(特定原材料に準ずるもの) | アーモンド、マカダミアナッツ、ピスタチオ など |
表示が推奨の品目は、含まれていても表示されない場合があります。気になるときは、販売者に問い合わせるのが確実です。
小麦アレルギーの人はどこを見る?

グラノーラの主な材料はオーツ麦(えん麦)ですが、商品によっては小麦粉や小麦ふすまなど、小麦由来の原料も使われています。小麦は表示義務の対象なので、原材料表示とアレルギー表示で確認できます。
注意したいのは、オーツ麦を使っていれば必ずグルテンフリーとは限らないことです。米国で市販のオーツ製品を調べた報告では、栽培や加工の過程で小麦などが混ざり、グルテンが検出された製品がありました。セリアック病などでグルテンを厳密に避ける必要がある人は、「グルテンフリー」と確かめられた商品を選び、主治医に相談してください。
ナッツアレルギーの人はどこを見る?

先ほどの手引きでは、くるみとカシューナッツは、アナフィラキシーなどの重い症状を起こすリスクが高く、注意が必要とされています。一方で、ナッツ類をまとめて除去する必要はなく、種類ごとに症状の有無を確認するという考え方も示されています。
- 原材料表示を一つずつ見る:くるみ・カシューナッツは表示義務、アーモンド・マカダミアナッツは表示推奨です。
- 注意喚起表示も確認する:原材料として使っていなくても、同じ工場や製造ラインで使っている場合に「本品製造工場では〇〇を含む製品を生産しています」といった注意喚起表示がされることがあります。
- 小さな子どもは窒息にも注意:消費者庁は、硬い豆やナッツ類を5歳以下の子どもに食べさせないよう呼びかけています。
果物アレルギーの人はどこを見る?

果物にアレルギーがある人は、ドライフルーツが入っていないグラノーラを選ぶと安心です。りんご・バナナ・キウイなど一部の果物は表示推奨の品目ですが、クランベリーやクコの実のように表示の対象外の果物もあります。原因の果物が決まっている場合は、原材料名を一つずつ確認しましょう。
ドライフルーツの甘酸っぱさが苦手な人にとっても、ドライフルーツなしのグラノーラは選びやすい商品です。
2960グラノーラの原材料は?
2960グラノーラ(禄・福)の原材料は、有機オートミール、有機アーモンド、有機くるみ、有機マカダミアナッツ、有機カシューナッツ、ヨーロッパ産蜂蜜、有機ココナッツオイル、京都産有機玄米、有機かぼちゃの種、有機クランベリー、有機クコの実、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、VE)です。
くるみ・カシューナッツ(表示義務)と、アーモンド・マカダミアナッツ(表示推奨)を使っています。 ナッツアレルギーのある方は召し上がらないでください。ほかの原材料についても、ご購入前に商品の表示をご確認いただき、ご不明な点はお問い合わせください。
まとめ

- 食物アレルギーがある人は、グラノーラの原材料表示とアレルギー表示を毎回確認する
- 何をどこまで避けるかは自己判断せず、医師の指示に従う
- オーツ麦が主原料でも、グルテンフリーとは限らない
- ナッツは種類ごとに確認し、注意喚起表示も見る
- 硬いナッツは、5歳以下の子どもには与えない
表示をしっかり確かめて、自分に合ったグラノーラを選んでくださいね。
参考
- 消費者庁「食物アレルギー表示に関する情報」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/
- 消費者庁「食品表示法に基づく食品表示基準の一部改正に係る消費者委員会への諮問について」 https://www.caa.go.jp/notice/entry/044743/
- 大阪府「食品表示について」 https://www.pref.osaka.lg.jp/o100110/shokuhin/hyouji/index.html
- 札幌市「アレルギー表示について」 https://www.city.sapporo.jp/hokenjo/shoku/hyoji/allergy-2.html
- 食物アレルギー研究会「食物アレルギーの栄養食事指導の手引き2022」 https://www.foodallergy.jp/2022-nutrition-dietary-guidelines/
- Thompson T. Gluten contamination of commercial oat products in the United States. N Engl J Med. 2004;351(19):2021-2022. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15525734/
- 消費者庁 子ども安全メール Vol.617「節分は窒息・誤嚥に注意! 硬い豆やナッツ類は5歳以下の子どもには食べさせないで!」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20230124/





