グラノーラを愛した歴史上の人物とは?誕生に関わった医師と、食にこだわった偉人たちの理由にせまる

グラノーラの歴史に名を残しているのは、1863年に原型の「グラニュラ(Granula)」を考案した米国の医師ジェームズ・カレブ・ジャクソンと、のちに「グラノーラ(Granola)」の名で広めたジョン・ハーヴェイ・ケロッグです。
一方、ヘンリー・フォードやマハトマ・ガンジーは、グラノーラそのものを好んだという記録は見つかっていませんが、穀物や豆、ナッツなどの食べ物に強いこだわりを持っていたことが資料に残っています。
この記事では、確認できる事実をもとに、グラノーラにまつわる人物と、その食へのこだわりを紹介します。
グラノーラはいつ、誰が生み出したの?

始まりは1863年の「グラニュラ」
グラノーラの原型は、1863年にジェームズ・カレブ・ジャクソン(James Caleb Jackson)が考案した「グラニュラ(Granula)」です。
ジャクソンはニューヨーク州ダンズビルで「Our Home on the Hillside」という療養施設を運営しており、全粒粉を焼き固めて砕いたこのシリアルを、施設の食事として提供していました。
ジャクソンは、果物や野菜、精製していない穀物を中心とした菜食を勧めていました。ただし、これは19世紀の健康改革運動の考え方にもとづくもので、現在の医学的な根拠とは別のものです。
「グラノーラ」という名前はケロッグから
ジョン・ハーヴェイ・ケロッグ(John Harvey Kellogg)も、似たシリアルを当初は「グラニュラ」と呼んでいました。ジャクソン側との名称トラブルを避けるため、1880年代に「グラノーラ」へ改名したとされています。
今のようにオーツ麦やナッツ、ドライフルーツを合わせたグラノーラが広まったのは、1960年代以降のことです。
グラノーラにゆかりのある人物は?
| 人物 | グラノーラとの関係 | 食について確認できること |
|---|---|---|
| ジェームズ・C・ジャクソン | 原型「グラニュラ」を考案(1863年) | 精製していない穀物を中心とした菜食を勧めた |
| ジョン・H・ケロッグ | 「グラノーラ」の名で販売 | 療養所で菜食中心の食事を提供した |
| ヘンリー・フォード | 直接の記録は見つかっていない | 大豆の食品利用を熱心に研究した |
| マハトマ・ガンジー | 直接の記録は見つかっていない | 穀物・豆・果物・ナッツを含む菜食について書き残した |
ジョン・ハーヴェイ・ケロッグ:療養所の食事から生まれたシリアル
ケロッグは1876年から、ミシガン州のバトルクリーク・サナトリウムを率いた医師です。施設では菜食を中心とした食事を提供していました。
1894年には、弟のウィル・キース・ケロッグらとともに薄片状のシリアル(のちのコーンフレーク)を開発しました。ウィルが1906年に立ち上げた会社が、のちのケロッグ社です。
ケロッグの考え方には、現在の医学からは支持されないものも多く含まれていた点は、あわせて知っておきたいところです。
ヘンリー・フォード:大豆を「食べ物」として研究

UNIVERSE より引用
自動車王ヘンリー・フォードは、奇しくもグラニュラが生まれたのと同じ1863年の生まれです。グラノーラを好んだという記録は見つかっていませんが、農作物、とくに大豆の活用に熱心でした。
- 1929年、農作物の新しい用途を探る研究所をミシガン州ディアボーンにつくった
- 1934年のシカゴ万博では、記者向けに、すべての料理に大豆を使った昼食会を開いた
- グリーンフィールド・ビレッジに豆乳の試作工場をつくり、自身も豆乳を好んで冷蔵庫に常備していた
「穀物や豆を、もっと日常の食べ物に」という発想は、グラノーラに通じるところがありますね。
マハトマ・ガンジー:穀物とナッツを含む菜食を書き残す

Live and Learn より引用
インド独立運動の指導者ガンジーは、1942年に著書『Key to Health(健康への鍵)』を書きました。その中で、菜食には穀物や豆、葉物などに加えて、生の果物と乾燥果物、アーモンドやピスタチオ、くるみなどのナッツが含まれると説明しています。
また、穀物の粉はふるいにかけず、外皮ごと使うことを勧めていました。経験を重ねるうちに、牛乳などの乳製品も必要だと考えを改めたことも、同じ本に記しています。
いま、グラノーラが選ばれる理由は?

偉人たちが大切にした穀物やナッツ、果物を、いまは1皿で手軽にとれるのがグラノーラです。
- 手軽さ:器に入れて牛乳やヨーグルトをかけるだけで、調理がいらない
- 組み合わせやすさ:オーツ麦、ナッツ、ドライフルーツなどを一度にとれる
- 持ち運びやすさ:乾燥した食品なので、袋のまま持ち歩きやすい
ただし、蜂蜜やドライフルーツの糖分、ナッツの脂質も含まれるため、量の目安を決めて食べるのがおすすめです。たとえば2960グラノーラは、1食約30gで132.5kcal(たんぱく質2.9g、脂質7.6g、炭水化物14.3g)です。
2960グラノーラには、有機オートミール、有機アーモンド、有機くるみ、有機クランベリーなどを使っています。甘みは主に蜂蜜からで、酸化防止剤としてローズマリー抽出物とビタミンEを使用しています。
まとめ

- グラノーラの原型は、1863年に医師ジャクソンが考案した「グラニュラ」
- 「グラノーラ」の名は、ケロッグが1880年代に改名したことに由来する
- フォードとガンジーは、グラノーラとの直接の記録はないが、大豆や穀物、ナッツなどの食べ物に強いこだわりを持っていた
150年以上前から続くグラノーラの歴史に思いをはせながら、いつもの朝ごはんを楽しんでみてはいかがでしょうか。





